LLMサービスdotDataソフトウェアライセンス契約附則
1. 定義
本附則で使用され、本附則で別途定義されていない用語は、本契約で与えられた意味を有する。
- 「dotData LLM」とは、dotDataが管理する、またはdotDataのために提供されるコンピューティング環境で実行されるLLMを意味する。
- 「dotData LLMサービス」とは、dotDataのソフトウェア製品の使用を通じて得られた結果について追加的な分析および洞察を提供するために生成AIを利用する、本ソフトウェアおよび/またはdotDataのオプションサービスの機能を意味する。
- 「大規模言語モデル」または「LLM」とは、ディープラーニング技術および大規模データセットを使用して、新しいコンテンツを理解、要約、生成、予測し、テキストの生成および分類などの自然言語処理タスクを実行し、会話形式で質問に回答する人工知能アルゴリズムの一種を意味する。本附則および本契約の他の部分において、LLMは「予測モデル」ではなく、本番環境でLLMを運用するために必要なコードは「モデルコード」ではない。
- 「ライセンシーデータ」とは、dotData LLM サービスの使用に関連して、ライセンシーまたは権限保有者により、またはその代理として dotData のシステムに送信されるすべてのデータを意味する。 ただし、ライセンシーデータには、プロンプト(本附則第1.7条にて定義)は含まれないものとする。
- 「ライセンシーLLM」とは、(i)ライセンシーが管理する、または(ii)ライセンシーに代わって第三者が管理する、コンピューティング環境で実行される LLM を意味する。 疑義を避けるために付言すると、LLM プロバイダがライセンシーのために提供するパブリック LLM のシングルテナントバージョンは、本契約上、ライセンシー LLM とみなされる。
- 「ライセンシーシステム」とは、ライセンシーの業務遂行に使用されるライセンシーの内部ウェブサイト、サーバー、その他の機器およびソフトウェアを意味する。
- 「プロンプト」とは、dotData LLM サービスに対するライセンシーのプロンプトまたはクエリを意味し、本ソフトウェアによって処理および分析されるデータおよび/またはかかる処理から得られる情報によって拡張される場合もあれば、拡張されない場合もある。
- 「パブリックLLM」とは、第三者のコンピューティング環境において第三者によって実行され、複数の当事者が使用できるようにされたLLMを意味する(例えば、Chat GPTのような生成AIツールのマルチテナント版を含む。)。
- 「サブスクリプション期間」とは、ライセンシーによる dotData LLM サービスの使用のための注文書に記載されたサブスクリプション期間を意味する。
2. 注文、ライセンス付与および制限
- 注文フォーム ライセンシーは、ライセンシーの本ソフトウェアを使用するためのサブスクリプションの一部として、または dotData または認定再販売者との間で別途注文書を締結して dotData LLM サービスを既存のサブスクリプションに追加することにより、dotData LLM サービスを利用するためのサブスクリプションを購入することができる。いかなる注文書も dotData が書面で受理するまで拘束力を持たないものとする。
- アクセスおよび使用ライセンス ライセンシーが本契約に規定する諸条件を遵守することを条件として、dotData はサブスクリプション期間中、ライセンシーに対し、権限保有者が本ドキュメンテーションに従って dotData LLM サービスにアクセスし使用するための、限定的、非独占的、譲渡不能な権利(ライセンシーの内部利用のみを目的とし、第三者へのサービスの提供を目的とするものではない)を付与する。ライセンシーによる dotData LLM サービスの使用については、特定の制限の対象となる場合がある。例えば、該当する注文フォームまたは本ドキュメンテーションに詳しく記載されているように、dotData LLM サービスの特定の機能が制限される場合がある。
- ライセンスの制限 本契約に基づき許可される場合を除き、ライセンシーは、(i) dotData LLM サービスの複製、修正、翻案、翻訳もしくはその他二次創作物の作成、(ii) dotData LLM サービスのデータセットまたはアルゴリズムのリバースエンジニアリング、逆コンパイル、逆アセンブルもしくはソースコードや基礎となるアイデアの解析を試みること、(iii) dotData LLM サービスの賃貸、リース、販売、譲渡もしくはこれらの権利の移転、 (iv) プロンプトのリバースエンジニアリングまたは解析を試みること、(v) dotData LLM サービスまたはその関連システムもしくはネットワーク、または他のユーザーによってアップロードされたコンテンツおよびデータへの不正アクセスを試みることを、自ら行ってはならず、また第三者をしてこれらの行為を行わせないものとする。ライセンシーは、dotData LLM サービスを使用し、これらにアクセスするにあたり、全ての適用法令を遵守するものとする。
- 権利の留保 本附則で明示的に付与されている場合を除き、明示的、黙示的または禁反言にかかわらず、ライセンシーに付与されるその他のライセンスは存在しない。本契約で付与されていないすべての権利は dotData に留保されるものとする。
3. サードパーティホスティング
- サードパーティホスティング dotData は、dotData LLM サービスの全部または一部を提供するために、1 つまたは複数のサードパーティサービスを使用する場合がある。dotData は、ライセンシーに対して、その時点のサードパーティサービスのプロバイダがdotDataに対して提供し、dotDataが受けることとなる保証の範囲内で、保証をするものとする。ライセンシーは、ライセンシーに随時提供され、または利用可能となるサードパーティーサービスのプロバイダの利用規約およびその他の条件を遵守することに同意するものとする。
4. ライセンシーの義務
- ライセンシーシステム ライセンシーは、ライセンシーおよび権限保有者がインターネット経由で dotData LLM サービスにアクセスし、使用するために必要なライセンシーシステム、およびすべてのコンピュータ・ハードウェア、ソフトウェア、モデム、ルーター、その他の機器を入手し、導入し、維持する責任を負う。本契約または注文書に具体的に規定されている場合を除き、dotData はライセンシーにハードウェア、ソフトウェアまたはその他の機器を供給する責任を負わないものとする。
- ライセンシー LLM、パブリック LLM ライセンシーが dotData LLM サービスの使用に関連して、(ライセンシーの該当する注文書に記載されている通り)ライセンシー LLM またはパブリック LLM を使用することを選択した場合、ライセンシーは、ライセンシーがかかる LLM を使用するために、該当する LLMの プロバイダと契約する責任を負うものとする。ライセンシーおよび/または該当する LLM のプロバイダは、かかるライセンシー LLM およびパブリック LLM の供給、展開、設定、メンテナンス、サポート、およびセキュリティについて単独で責任を負うものとする。ライセンシー LLM またはパブリック LLM のプロバイダが、合理的な条件で dotData LLM サービスとの相互運用にかかるサービスの提供を停止した場合、dotData は dotData LLM サービスと当該 LLM との互換性の確保を停止する場合があることを、ライセンシーは理解し、これに同意するものとする。
- LLMアクセスコード ライセンシーは、本ソフトウェアによって要求された場合、ライセンシーまたはライセンシー LLM またはパブリック LLM のプロバイダがかかる LLM にアクセスするため、または dotData LLM サービスとの相互運用を可能にするために、認証、パスワード、キーまたはその他のユーザーの資格情報(以下「LLM アクセスコード」という)を使用することを要求する範囲で、かかる LLM アクセスコードを入力するものとする。上記にかかわらず、dotData は、両当事者間で合意された料金に基づき、dotData LLM サービスを有効にするための LLM アクセスコードを提供することがある。
- 許容される使用 ライセンシーは、dotData LLM サービスを使用している間、自己の行為および自己の権限保有者の行為について全責任を負うものとする。ライセンシーは、以下を認識し、同意するものとする(a) ライセンシーによる dotData LLM サービスの使用(ライセンシーデータの提供および保存を含むがこれに限定されない)に適用されるすべての地域、州、国、および国際的な法律および規制を遵守すること、(b) 個人または団体(いかなる法域で設立されたか否かを問わない)の権利を侵害するデータを、dotData LLMサービス上、またはdotData LLMサービスへ送信または保存しないこと、 (c) dotData LLMサービスまたは他者のコンピュータやモバイルデバイスの動作に損害を与える可能性のある悪質なコードやデータを含む情報やコンテンツを、いかなる方法によってもアップロードしないこと、 (d) dotData LLM サービスに接続されたネットワークを妨害または混乱させたり、dotData LLM サービスへのアクセスや使用を妨害したりしないこと、(e) dotData LLMサービスを通じて、違法、有害、わいせつ、ポルノ、その他種類や性質を問わず、好ましくない素材を配布、宣伝、または送信しないこと、 (f) 刑事犯罪を構成したり、民事責任を生じさせたりする行為を助長する素材を送信または投稿しないこと、(g) dotData LLM サービス(dotData LLM サービスが提供されるサーバーおよびネットワークを含むがこれに限定されない)を損なうような方法で dotData LLM サービスを使用しないこと、および (h) dotData LLM サービスおよび dotData のサービスプロバイダに接続されるネットワークのすべての規制、規約および手順を遵守すること。ライセンシーは、dotData がライセンシーの通信またはライセンシーデータの内容を承認するものではなく、またそこに含まれる攻撃的な内容、そこから生じる第三者の知的財産権の侵害、またはそれによって助長される犯罪に対して責任を負うものではないことを認識し、同意するものとする。ライセンシーは、dotData LLM サービスに送信されたライセンシーデータの完全性、誠実性、品質および正確性について責任を負うものとする。
- 一時的な停止 dotData は、ライセンシーまたはその権限保有者が不正行為(本契約の違反または本附則第 4 .4条の違反を含むが、これらに限定されない)に関与している場合、または 関与していると合理的に判断した場合、ライセンシーまたは権限保有者の dotData LLM サービスへのアクセスを一時的に停止することができるものとする。dotData は、かかる停止に先立ち、またはかかる停止と同時に、ライセンシーへの連絡を試みるものとする。但し、かかる停止は、ライセンシーが当該連絡を受けることを条件とするものではない。当該停止は、ライセンシーのアカウント全体に適用される場合があり、ライセンシーは、かかる停止の対象にはライセンシーの権限保有者のアカウントも含まれることを理解するものとする。ライセンシーは、dotData が本条に基づく停止を実施した場合であっても、dotData がライセンシー、権限保有者、または第三者に対して責任を負わないことに同意するものとする。dotData は、ライセンシーが一時的な停止の原因となった不正行為を中止したと合理的に判断した場合、ライセンシーおよびその権限保有者の dotData LLM サービスへのアクセスおよび使用を回復するものとする。本条の規定にかかわらず、dotData による dotData LLM サービスへのアクセスの停止は、本契約に基づき dotData が有するその他の救済措置(正当な理由による本契約の解除を含むがこれに限定されない)に追加されるものとする。また、原因が同一か異なるかに関わらず、dotData LLM サービスへのアクセスの停止が繰り返される場合、また、その原因または行為が最終的に治癒または是正されたとしても、dotData は、その合理的な裁量により、かかる状況を総合して、本契約または本附則の重大な違反を構成すると判断することができるものとする。
5. 所有権
- dotData LLM サービス 本附則に明示的に規定されている場合を除き、dotData とライセンシーとの間においては、dotData LLM サービス、dotData LLM サービスを提供するために使用されるすべてのソフトウェア、プロンプト、モデル、アルゴリズム、および本附則に基づき提供または利用可能となるその他の dotData の資料、ならびにそれらのすべての変更、改良、派生物、dotData LLM サービスに関してライセンシーが提案するすべての提案、アイデアおよびフィードバックに関するすべての著作権、特許権およびその他の知的財産権は、dotData または dotData のライセンサーおよびプロバイダーに帰属し、単独で保持するものとする。
- ライセンシーデータ dotData とライセンシーの間において、ライセンシーデータおよびその知的財産権に関するすべての権利、権原および利益は、ライセンシーに帰属し、ライセンシーのみが保持するものとする。ライセンシーは dotData に対し、ライセンシーデータおよびプロンプトを使用し、dotData が dotData LLM サービスを提供および改善するために必要な行為を行うための、限定的、非独占的、無償の全世界における ライセンスを付与するものとする。dotData とライセンシーの間において、ライセンシーは、すべてのライセンシーデータの正確性、品質、完全性、合法性、信頼性、および適切性について単独で責任を負うものとする。
- 大規模言語モデル ライセンシーが dotData LLM を使用することを選択した場合、dotData とライセンシーとの間において、dotData LLM サービスで使用される大規模言語モデル、そのすべての変更、拡張機能および派生物(以下、総称して「dotData LLM テクノロジー」という)、ならびにそれらに対するすべての権利、権原および利益は、dotData が所有し、かつ引き続き所有するものとする。ライセンシーが dotData LLM テクノロジーの所有権、権原、または利益を保有または取得している場合、ライセンシーはかかる権利、権原、 および利益を撤回不可能な形で dotData に譲渡するものとする。ライセンシーがライセンシー LLM またはパブリック LLM の使用を選択し、ライセンシーがかかる LLM を使用するために該当する LLMの プロバイダと契約した場合、dotData とライセンシーとの間では、該当する LLM の所有権は、ライセンシーとかかる LLMの プロバイダとの契約条件によって決定されるものとする。
- ライセンシー出力結果 dotData LLM サービスの使用を通じて生成され、ライセンシーに返された出力結果(以下「ライセンシー出力結果」という)に関して dotData が知的財産権を取得する範囲において、dotData は本附則により、かかるライセンシー出力結果に関するすべての権利、権原、および利益をライセンシーに譲渡し、また譲渡することに同意するものとする。ライセンシーは、上記にかかわらず、機械学習の性質上、dotData LLM サービスのユーザーに生成され返される出力結果は、ユーザー間において一意でない場合があり、dotData LLM サービスが第三者に対して同一または類似の出力結果を生成する場合があることを理解し、同意するものとする。ライセンシーは、dotData LLM サービスの使用を通じて他のユーザーのために生成された出力結果は、ライセンシーが得たライセンシー出力結果との類似性にかかわらず、ライセンシー出力結果とはみなされないことを理解し、これに同意するものとする。
- 統計情報 本契約またはその他のいかなる規定にもかかわらず、dotData は、ライセンシーによる dotData LLM サービスの使用を監視し、かかる使用に関連するデータ、プロンプトおよびその他の情報(以下「統計情報」という)を、集計および匿名の方法で使用することができるものとする。dotData とライセンシーとの間において、集計された統計情報およびその中のすべての知的財産権に関するすべての権利、権原および利益は、dotData に帰属し、dotData が単独で保持するものとする。ライセンシーは、dotData が、ライセンシーおよびその他のユーザーによる dotData LLM サービスの使用に基づき、統計情報を作成することを認め、ライセンシーは、dotData が、(a) かかる統計情報を一般に公開し、(b)適用される法律または規制により要求される範囲および方法で、データ収集、分析、サービス向上およびマーケティングを目的として、統計情報がライセンシーまたは機密情報を特定しないことを条件として、かかる情報を使用することに同意するものとする。
6. 免責事項
本契約の本文に定める免責事項に加えて、以下の免責事項が適用される。
- 免責事項 dotData LLM サービスは現状有姿で提供され、ライセンシーによる dotData LLM サービスの使用は、ライセンシー自身の責任で行われるものとする。dotData は、商品性、特定目的への適合性、権限の非侵害性、品質、適合性、操作性、状態、システム統合、非干渉性、技術性、真実性、(データ、結果、その他の情報またはコンテンツの)正確性、潜在的または特許に関する欠陥の不存在、および取引の過程、使用または取引慣行から生じる保証を含むがこれらに限定されない、その他一切の明示的、法定の、および黙示的な表明および保証を行わず、これを否認する。dotDataのいかなる代理人も、ここに規定されたdotDataの保証を変更または拡大する権限を有しないものとする。
- 前述した事項に限らず、(a) dotData LLM サービスの使用が、安全かつ適時に、中断されず、エラーもなく行われること、または他のハードウェア、ソフトウェア、システムまたはデータと組み合わせて動作すること、(b) dotData LLMサービスが、ライセンシーの要求または期待を満たすこと、(c) 保存されたデータが、正確または信頼できること、(d) dotData LLM サービスを通じてライセンシーが取得した結果、情報、またはその他の資料の品質が正確であること、またはライセンシーの要求や期待を満たすこと、(e) dotData LLM サービスにエラーがないこと、またはエラーや欠陥が修正されること、(f) dotData LLM サービスを提供するサーバーにウイルスやその他の有害な構成要素がないことを、dotData は保証しないものとする。dotData LLM サービスは、インターネットおよび電子通信の使用に固有の制限、遅延、およびその他の問題の影響を受ける場合があるものとし、ライセンシーはこれに同意するものとする。dotDataは、オープンソースソフトウェアEMS の問題に起因する遅延、配信の失敗、またはその他の損害については責任を負わないものとする。ライセンシーは、ライセンシーおよびその権限保有者が dotData LLM サービスを使用した、または使用した結果行ったあらゆる判断について、全責任を負うものとする。
7. 損害賠償責任の制限
以下の損害賠償責任の制限は、本契約の本文に定める損害賠償責任の制限に加えて適用されるものとする。
- dotData LLMサービスに関する間接損害の賠償の排除 dotDataまたはそのライセンサーもしくはサプライヤーは、損害の可能性を認識していた場合であっても、dotData LLMサービスのライセンス許諾、提供または使用に起因または関連して発生した、間接的、付随的、特別、結果的または懲罰的損害、またはデータの喪失、事業の中断、利益の喪失、収益の喪失または事業の損失に関する損害について一切の責任を負わないものとする。dotDataは、代替品または代替サービスの調達費用について責任を負わないものとする。
8. 一般条項
- 輸出 dotData LLMサービスおよび関連技術データは、米国輸出管理法およびその関連規則を含むがこれらに限定されない米国輸出管理法令が適用されることがあり、また、他国の輸出入規制の対象となることもある。ライセンシーは、かかる全ての法令を遵守するとともに、dotData LLMサービスおよび関連技術データを輸出、再輸出または輸入するために必要な全てのライセンスを取得することに同意する。
- 法令の遵守 本附則の各当事者は、本附則に基づくその履行に関連する全ての適用法令および条例を遵守することに同意する。前記事項に限らず、ライセンシーは、知的財産権、プライバシーの侵害、名誉毀損に関するものを含むがこれらに限定されない、ライセンシーによるdotData LLMサービスの使用に関連するまたはこれに適用される米国およびその他法域のその時点で有効な全ての法令を遵守することを保証し、これを誓約する。